体術家
得物を使用せず、己の肉体のみで闘うレイの初期職業。
と言えば聞こえはいいが、武器を装備しての戦闘に適性が全くなかった為に無手の体術使いとなったに過ぎない。
ただただ戦場に放り出された際の戦闘中で身に付けた、いわゆる「ケンカ殺法」に近いアマチュア体術の使い手、
もっと的確な言い方をすると "実戦経験のある素人" である。
また、レイを「武道家」「格闘家」などと言ってしまうと、それらの言葉のそもそもの意味合いからしても
レイのそれとは合致しないと思われる。精神を鍛えることを重視する武道家でも、格闘技を習得した
格闘家でもなく、あえてカテゴライズするならば戦場で敵を倒す為の技能を身に付けた「武術家」が
近いかもしれないが、それもナズナのように特定の流派を持つ者にふさわしい呼び名のように感じる。
よって、具体的な区分けが難しい為、「体術で闘う者」という広い意味で「体術家」と呼ぶのが無難なのだろう。
武器を持たず、鍛練を積んだわけでもない肉体では、相手に致命的なダメージを与えるような攻撃力には欠ける。
自身の性格も影響してか、結果として敵の攻撃を凌ぐことに重きを置いた為、攻撃を防ぎ、かわし、味方を
守ることに長けており、その守備力こそが最大の武器と言える。この界隈としては珍しい「守りの体術家」である。
この特性は戦闘面のみならず、仲間や村人、組織といった様々なものを守ることでストーリー上においても
活かされている。
ゲームスタート時の職業Lvは2。
【職業キャパシティ】
Lv.1 かばう (職業特性)
Lv.2 カウンター (職業特性)
Lv.3 守り30%アップ (職業特性)
Lv.4 一心 (特殊コマンド)
Lv.5 封殺 (特殊コマンド)
職業キャパシティは、基本的に得意とする守りに関するものを習得する。
瀕死キャラへの攻撃を肩代わりする「かばう」で味方を守り、防御力のステータスを上げる「守り30%アップ」、
物理ダメージを0にする「封殺」で自身を守る。
また、「一心」で毒及びHPの回復も(微量だが)可能なので、一騎打ちの多いレイとしては貴重な回復手段となる。
パーティを全員瀕死にすれば、「かばう」+「封殺」で物理攻撃を文字通りシャットアウト可能だが、
ここに「カウンター」を組み合わせられないのが残念。
職業特性はどれか1つしか装備できない為、両立はできない。
ただし、「封殺」+「カウンター」の組み合わせは可能の為、敵が物理攻撃しかしてこない場合に限り
「封殺」を使用し続ければその戦闘での勝利が確定する。時間はかかりそうだが。
基本的には「カウンター」を装備して攻撃回数を稼ぐことで低い攻撃力を補いつつ、通常攻撃が強烈なボス戦や
防御に不安のあるキャラがパーティにいる場合には「かばう」を装備するなどして使い分けていき、
なによりパーティの壁となる存在なので、自身の耐久力にも充分に気を配る必要があることを覚えておこう。
物語中盤で上級職「デュエリスト」にクラスアップする。
ちなみにクラスアップするタイミングはエレナ、マルコ、リオを含む4人の中で最も遅い。
だが、職業Lvが5に到達する(クラスマスターする)のは最も早い。